防衛医科大学校病院泌尿器科
骨盤臓器脱・尿失禁外来
女性泌尿器科とは?
女性泌尿器科は、膀胱・子宮・直腸などが腟から下がる「骨盤臓器脱(性器脱)」や、頻尿・尿漏れなど、女性特有の排尿トラブルを診療する分野です。骨盤臓器脱は出産経験のある女性に多くみられ、日常生活に支障をきたすこともあります。
防衛医大泌尿器科では、こうした症状に悩む女性のために専門外来を設けています。
腟から何かが出てくる、咳やくしゃみで尿が漏れるなどの症状がある方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。

骨盤臓器脱
膀胱・子宮・直腸等が腟口から脱出する状態を骨盤臓器脱と呼びます。
それぞれ、膀胱瘤(膀胱脱)、子宮脱、直腸瘤、腟断端脱、小腸瘤と呼ばれています。
これらの疾患は女性骨盤底の構造的弱点が背景にあり骨盤底筋が緩んでその近くの支持組織と共に損傷を受けることが原因と考えられています。
主な自覚症状

01
腟部への下垂感、
それに伴う不快感

02
膣口から脱出した腟壁が
下着と接して出血

03
排尿困難、排便困難

04
過活動膀胱
(頻尿と尿意切迫感)

05
尿失禁
原因
右記のようなことが
挙げられます。

出産(多産、巨大児出産等)

加齢

肥満

子宮摘除術等の骨盤手術の既往

喘息等による慢性的な咳

便秘等による慢性的ないきみ
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみ等でお腹に力が入った時に起こる尿漏れのことです。
尿意を催してトイレに行くまでの間に我慢出来ずに漏れる、切迫性尿失禁とは原因が異なり、尿道のぐらつき(尿道過可動)、あるいは尿道括約筋の不具合(内因性括約筋不全)のいずれかが原因とされています。
腹圧性と切迫性の両者が混在する、混合性尿失禁もあります。
症状が軽い間は骨盤底筋体操や服薬で症状が軽快、軽減することが多いのですが、重症化すると根治には手術が必要となります。
混合性尿失禁の場合は、切迫性尿失禁より腹圧性尿失禁による尿漏れの程度が強い場合に手術適応となります。

主なきっかけ
お腹に力が入る動作で尿漏れが起こります。

咳をした時

くしゃみをした時

笑った時

重いものを
持ち上げた時

運動した時
過活動膀胱
過活動膀胱は、尿意切迫感が強く、頻尿と夜間頻尿を伴うことが多い病態です。
切迫性尿失禁もある場合、生活の質(QOL)が損なわれて悩まされることがあります。
本邦での過活動膀胱の有病率は 40 歳以上で 12.4%(男性14.3%、女性10.8%)とされ、性別を問わず加齢に伴い有病率が増加します。
国内では1000 万人以上が過活動膀胱症状を有していると推定されています。
主な自覚症状
01

【尿意切迫感】
突然起こる我慢出来ない
強い尿意のことです。
02

【頻尿】
日中の頻尿とは 8 回以上トイレに行くことです。
03

【夜間頻尿】
眠っている間に1 回でもトイレに起きてしまうことです。
04
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【切迫性尿失禁】
突然トイレに行きたくなり、
トイレに着く前に尿が漏れてしまうことです。