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腹圧性尿失禁の治療

​❶保存的加療

​症状が軽いうちは骨盤底筋体操(図①~⑤)や服薬で、症状が軽快することが多いのですが、重症化すると後述の根治手術が必要です。

​● 骨盤底筋体操の方法としては

① 仰向けのままで行います。

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② まずは深呼吸を2~3回してリラックスします。

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③ 肛門をギュッと勢いよく締めたら、続けて膣、尿道を締めます。腰を上げながら膣を胃の中に吸い込むようなイメージで行います。息を吸って収縮した骨盤底筋を上の方に引き上げるようなイメージで、そのまま10秒数えてキープします。

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④ 息を吐きながら腰を下ろしパッと緩めます。最低10回、可能であれば20~30回行います。

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⑤ ②と同じ動作を今度はゆっくり時間をかけて締めて同じくらいゆっくり緩めます。こちらも最低10回、可能であれば20~30回行います。

腹圧性尿失禁の改善に向けた骨盤底筋トレーニングの図解

外科的治療

当科で行っている手術はTOT(Transobturator Tape)手術とTVT(Tension-free Vaginal Tape)手術です。いずれの術式も、尿道直下に幅1 cm程度のメッシュテープを通しますが、体外に引き出す時の経路に違いがあります。

TOTテープは尿道下から閉鎖孔内側を通し、TVTテープは尿道下から恥骨裏を通して体外に引き出します(図1, 2)。

尿道下の前腟壁切開は同様ですが皮膚切開の位置に違いがあります(下図)。

いずれも尿道の過可動を抑えることで尿失禁を防止します。

当科では安全性の高さから主にTOT手術を実施していますが、TVT手術も純然たる腹圧性尿失禁の場合には有効性が高く積極的に実施しています。

腹圧性尿失禁のTOT手術の仕組みを示す解剖図。子宮、膀胱、尿道と、内閉鎖孔を通るテープのイラスト。
TVT手術の仕組みを示す骨盤内の図解。子宮、膀胱、恥骨、尿道とテープの配置。
腹圧性尿失禁のTVT手術とTOT手術の切開部位を示す図解
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